介護職員初任者研修取得時の、通信制と通学制の違い
介護職員初任者研修は、お年寄りの介護や身体が不自由な人を支援する福祉職への就職、転職を目指す人が、その基礎的な知識や技術を習得することを目的として実施される講座です。
最短1ヵ月で修了できる通学コースや、自宅学習を中心とした通信コース、会社勤めをしながら受講ができる土日コースなどから、自分のライフスタイルに合ったものを選び無理なく修了証を手にすることができます。
今回は、これから受講する人のために、介護職員初任者研修の通信制と通学制の違いについてご紹介します。
講義と演習を合わせた実践的なカリキュラム
介護職員初任者研修は、厚生労働省が定めた全130時間のカリキュラムに沿って進められます。平成25年3月までは、在宅介護をメインとしたホームヘルパー（2級）の資格取得講座として実施されていましたが、介護業界のキャリアパス変更に伴い、名称が介護職員初任者研修に改められてからは、在宅、施設を問わず介護を必要とする全ての人に対応できる介護者の育成を目指した内容となりました。
研修は介護の基本となる医学的知識をはじめ障害に対する理解、認知症高齢者とのコミュニケーション方法、他職種との連携など幅広い内容のカリキュラムが組まれています。 また、修了後は即戦力として活躍できるよう、実際の現場を想定した介護演習や事例検討なども併せて行われますので、介護を必要としている人の暮らしを支える身体介護、生活援助、相談、助言について体系的に習得することができます。
通学コースと通信コース、どちらを選ぶ？
介護職員初任者研修には、教室に通って学ぶ通学コースと、自宅学習を中心とした通信コースがあります。どちらも履修する内容に変わりはありませんが、修了までの受講期間と費用に違いがあります。
できるだけ早く修了証を手にしたいという人には、最短1ヵ月で修了可能な通学コースがおすすめ。講義は経験豊富なベテラン講師陣が担当しますので、現場の状況や最新の介護事情なども知ることができますし、同じ教室で学ぶ仲間と励まし合いながら受講できるメリットもあります。
通信コースは、専業主婦や子育て中の女性、会社勤めを続けながら修了を目指したいという人に人気です。通学コースに比べ、受講期間が2～3ヵ月長くなりますが、しばらく勉強から遠ざかっていた人も、時間や場所を気にせずマイペースで学習を進めることができます。
ただし、介護職員初任者研修は自宅学習のみで修了することはできません。修了試験を受験するためには、実技スクーリング（面接授業）を必ず受講しなければなりませんので、通信コースを選択する場合は、実技スクーリング会場に通えるかを確認する必要があります。
スクールによっては2倍以上も異なる学費
介護職員初任者研修に必要な学費はスクールによって大きな開きがあります。例えば、大手A社の通信コースでは158,000円の学費が必要ですが、ハクビの通信コースはその約半額の69,800円、通学コースでも79,800円の学費で受講することができます。 通学や実技スクーリングにかかる交通費等を考えると、学費はできるだけ節約しておきたいもの。ハクビでは、リーズナブルな学費でベテラン講師陣による丁寧な指導を受けることができます。
介護職員初任者研修は、初心者でも安心して受講できる入門的な内容であることから、今すぐに就職を目指している人だけでなく、接客業や営業職に就く人が、高齢者や障害者との接し方を学びたいとの理由で受講することも少なくありません。
近い将来の復職に向けて、或いは、万が一家族に介護が必要になった時に備えて受講する人もいます。介護に興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
